ジョーンズ骨折は、第5中足骨の近位部に発生する骨折です。特に足の外側に負荷がかかる動作が多いスポーツや急激な練習量の増加、不適切なシューズの使用などが原因となります。特に中学や高校への進学直後で練習量が増えた際に受傷するリスクが高くなる傾向のある傷害です。

ジョーンズ骨折の発生部位は、中枢から1.5cm付近に生じることが多く、横走する骨折線を特徴とします。これは、中枢部が靱帯・腱組織にて強固に固定されるため、この部位にかかる種々の反復ストレスにより応力が集中するためと考えられています。本症状の発生状況に関する報告の多くは、上記で述べた通り動作関連因子によるものが多いですが、O脚や回外足のような下肢のアライメントなどの身体的因子やシューズのヒールカウンター、足底外側部の摩耗やスパイクのポイントの位置・形状・高さ・摩耗と言った環境的因子なども発生原因として報告されています。
早期スポーツ復帰を望むアスリートにおいては手術的治療が推奨されています。しかしながら、手術的治療後における競技復帰に至るまでのトレーニングが不十分な事は、同部位の再受傷や他の身体部位への障害につながる可能性があるため、再受傷予防を念頭においたリハビリテーションの実施が重要となります。

当院では、少しでもジョーンズ骨折を疑う所見があれば、精密検査が受けられる信頼できる病院にご紹介させていただきます。また、骨癒合がある程度進んだ後は、足関節や股関節の柔軟性の向上・外側支持となる中臀筋や股関節外旋筋の賦活化をさせることが重要です。当院ではそのような予防の取り組みも行っておりますので、気になった方はぜひ一度ご相談ください。









