首の骨である頸椎が変形し、神経や脊髄に影響を与える疾患です。主に中高年に多く見られ、加齢による変性が原因とされています。首の痛みが主な症状であり、肩や腕に痛みが放散することがあります。また、動作時の痛みによって頚椎の可動域が制限され、首を動かすことが困難になります。
頚椎症は椎間板変性の進行とともに椎間間隙の狭窄化、椎体辺縁の骨棘、椎間関節の変性、頚椎柱の配列異常を生じます。それによって運動障害・神経症状を引き起こしてしまうため、早期の診断と適切な治療が重要であり、理学療法や薬物療法、場合によっては手術が必要となることもあります。