拳を握った状態で強打することによって起こる中手骨頚部の骨折を“ボクサー骨折”といいます。中手骨は解剖学的に頭部・頚部・骨幹部・基部に分かれ、骨折は頚部が1番多いといわれています。
中手骨頚部骨折は第2〜5指のいずれにも発生しますが、第4・5中手骨の発生頻度が高いといわれており、多くはパンチ動作で発生するためボクサー骨折とも呼ばれますが、ボクシングや空手などスポーツによって引き起こされることはまれです。
骨折部は手のひら側に曲がる変形(屈曲変形)が発生するため、骨折した指の拳がへこんで見えるのも特徴です。