手根管症候群とは、手首にある「手根管」というトンネル状の構造内で、正中神経が圧迫されることによって起こる疾患です。
手根管は手首の骨と靭帯によって形成された狭い通路で、そこには正中神経とともに指を動かすための腱が通っています。この部分が何らかの理由で狭くなったり、腱の腫れや炎症が起きたりすることで、神経が圧迫され、指や手の痺れなどの症状が現れます。
痺れる範囲は親指から薬指までと範囲が広いですが、小指には正中神経が分布していないため影響がないことがほとんどです。
手根管症候群は、特に女性に多く見られ、日常的に手首を酷使する作業や職業(パソコン作業、料理、製造業、楽器演奏など)をしている人の発症のリスクが高いといわれています。
手根管症候群は進行すると症状が悪化し、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
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