
リスフラン関節損傷は第1楔状骨と第2中足骨の間にある3つの靭帯の一部、あるいは全てが損傷した状態を言います。つま先立ちや足部長軸方向に力が加わることが原因とされ、高所からの転落やジャンプから着地に失敗するなどの外傷のほか、スポーツにおいてもみられます。リスフラン靱帯を含めた靭帯損傷により、内側楔状骨と第2中足骨間の軽微な離開が起こることで不安定となり、足部のアーチ低下などの変形や疼痛を引き起こします。
足の甲に腫れと痛みが出ることが特徴的な症状として挙げられます。通常の捻挫よりも強い痛みを訴えることが多く、かかとを使っての歩行は可能でも、前足部に体重をかけると痛みが増強します。
早期の正確な判断と適切な治療が重要で、リハビリなどが不十分な場合、損傷が慢性化し、スポーツ活動などの支障になる可能性があります。