上腕骨の内側上顆という肘関節内側が痛くなるのが特徴で、この部位に付着する腱や筋肉が炎症を起こす疾患です。
発症年齢は40~50代に多く、ゴルフのスイング動作が主な原因とされるため「ゴルフ肘」と呼ばれていますが、テニスや野球といったスポーツや日常生活の反復によっても発症します。障害部位は手首や指を屈曲させる前腕屈筋群で、主には円回内筋、橈側手根屈筋、尺側手根屈筋、浅指屈筋、長掌筋などがあります。
レントゲン上の変化や、腫脹・発赤・皮下出血等の健患差がみられないのが特徴の一つで、9割以上の方が半年以内の保存療法で改善していると報告されています。長期化させないためにも、早期から治療を行い疼痛をコントロールすることが大切となります。